〜ペットショップ・オブ・ホラーズ舞台写真*プロローグ〜第1話*〜

ここは中華街。
世界のありとあらゆる不思議の棲む魔都。
そこに軒を並べる奇妙なペットショップ。
そこでは図鑑にも載らない動物を扱うという。
ここ数年続く、連続変死事件。その唯一の共通点は、
皆このペットショップの客だったこと―――――



Prologue
〜Petshop of Horrors〜


ロビンとメドゥサ、ポンとトーマス、クリスとスルタナの影が、
現れては消えていく。

――――D伯爵とレオンが現れる。

レオンが叫ぶ。

「D!!」

Dが振り返る。
―――物語が始まる―――




第1話 Despair



「花もつけずにしおれる
僕が見えた」



二人の男女が見つめあう。
男が女の目を見た瞬間、
男は崩れ落ちる。
―――彼は命を失った。

男の名は、ロビン・ヘンドリックス。

かつて、天才子役として
もてはやされた男――。
サイレンが鳴り響き、
刑事のレオンが現れる。

ロビンの死因は、心臓麻痺。
しかし、ロビンの遺体そばで
大きな白いトカゲが寄り添っているのを
発見する。

「これは…トカゲなのか?
…… D !
またか!」

LA・チャイナタウンにあるペットショップ
「COUNT D」

客が何かを買い求めて去っていく。
店主、「D伯爵」が微笑んで送り出す。

「それでは、どうぞ末永く、
かわいがってあげてください」
アライグマの少女「ポン」が大仰に登場。
「伯爵!!大変、大変!
………私、
おなかが減ったわ!!」

「いけません!
食べすぎはよくないです」

むくれるポン。
レオンがおやつを持って登場。
「D、お前、甘いものに目がなかったよな」

「これは、ホテル・ド・マルセイユの
ガトゥー・ウォ・シャンパーニュ!
何でも聞いてください!」

Dに聞き込みを開始するレオン。

「ロビンのそばで、白いトカゲが死んでいた」
「死んだ!?なんてことでしょう!
この世で数匹しか残っていない
貴重な種だったのに…」
「人間よりトカゲか。
お前らしいな…」

「彼は、亡霊に殺されたんですよ」
「いくら密室の殺人でもな、
犯人が幽霊でした、じゃ
俺たちの商売上がったりなんだよ!」
「ホラ怒らない。
カルシウムが足りませんよ」

――トカゲの遺体を
引き取りに向かう道中、
Dがロビンに白いトカゲを
売った時のことを語り始める。

「あれは、2ヶ月ほど前の話です…」
ロビンがペットショップに現れる。
「いらっしゃいませ、皇太子殿下」
「よしてくれよ、現実の僕は
そんなにいいものじゃない…」

過去に演じた「皇太子」役が
いつまでもつきまとい、
過去の栄光に置き去りにされ、
妻とも別れ、
孤独に毎日を過ごすロビン。
「それでは、先日入荷したばかりの
とっておきをお譲りしましょう」


Dが促した先には
目隠しをした、一人の
美しい女。

「よしてくれよD、
いくら妻と別れたばかりだからって…」
「よくご覧ください。
彼女はトカゲです」
「この目隠しは何だい?
瞳も見せておくれよ」
「伝説ではこの種は暗殺用の
兵器として使われていたそうです」
「毒でもあるのかい?!」
「毒ではなく魔力、とでもいいましょうか…」

彼女の瞳を見た者は、一瞬にして
石と化す、という。
まるで古代ギリシャ神話の
メドゥサのように…。
「今の話、どうも納得がいかん!」

レオンが不服そうに言う。

「トカゲが人間の女に見えたなんて
薬でもやってたんじゃないのか?」

「信じようが信じまいが、
あなたの勝手です」
「で、ロビンはそのトカゲを買った
訳だな?」
「ええ」
メドゥサに魅せられ、再び生きる目的を
見出したロビン。
しかし、結局
「過去の自分」を越えられない
ロビンは生きることに絶望する。

「僕にはもう、君しかいない。
なのに、君一人守ることも出来ない…」


メドゥサの目隠しを取り、崩れ落ちるロビン。
メドゥサも自らの瞳を見て、
彼の後を追い、絶命する。
「これでようやく、
ロビンは皇太子の亡霊から
解き放たれた訳ですね」
「自分が死んじまったら意味が
ねえじゃねえか…」

「いいえ」
「生きて芸能界の垢にまみれながら、
老体をさらしていく一生を捨て。
鮮烈に生きて、夢見るように逝った銀幕のスターの、
永遠に語り継がれる伝説が、
生まれたのです―――――」



「僕は永遠という
花を咲かせた―――」



第2話 第3話@ 第3話A エピローグ




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