ひめりんご第4回公演「Petshop of Horrors(ペットショップ・オブ・ホラーズ)」ができたあと
本番日記
本番中に密かに(?)起こっていた舞台上でのドラマをご紹介(暴露?)いたします★
3月17日(金)・19時開演(1)初日です★
ぼろぼろだったリハを乗り越えて、本番の幕が開きました。
しかしリハで間違えたおかげで誰も失敗もなく(未確認ですが…たぶん。笑)
あ…嘘。嘘です。
Dがセリフ間違えました。
第3話。
爆弾テロに動物を連れた東洋人が関わっているらしい、との情報を聞き、ペットショップを訪れたレオンとジョージ。
「お前ほどあやしいやつはいない」と食いかかるレオンに、Dが…
「動物を殺すのに、そんな回りくどいやりかたはしませんよ…」
…ん?
動物を殺す…???
………ああっ!??!D伯爵が動物を…動物を憎んでる!!?!そんな馬鹿な!!!
…そうです、正しくは
「人間を減らすのに、そんな回りくどいやりかたはしませんよ」
でした。
この回をご覧になった方、気づきましたか?出演者と演出以外は気づかなかったに違いないと、安心しているのですが…笑
稽古中はよく「人間を殺すのに」て間違いはしてたんだけど…まさか本番で大事な動物たちを殺してしまうとは…笑。
3月18日(土)・14時開演(2)
この回だけ演出のユウジさんが仕事の為会場にいませんでした★
さあ〜始まりました★ザ・きっちりセリフ間違えちゃいましたよシアタ〜〜!
4回もやってると必ず落とし穴な回はあるものです…それがたまたまこの回だった、ただそれだけさ…フフ★
まずはド頭。
第1話。
練習に行かずにスケッチブックを持つ娘のキャサリンを見てひとりつぶやく元テニスプレイヤー、母、スージー。
「大丈夫、私とパパの娘だもの…」というつぶやきが…
「大丈夫、私とハハの…」。…一瞬停止。
私とハハ…?
…マルが…マルがないよ…!?ママ…!!!
これは言い直すしかないのでしっかり「パパ」と言い直したママなのでした。
そして第2話。
吸血鬼事件を追うレオンの前にFBIのノーマ・ラングレイ捜査官が颯爽と登場。
Dを追いながらも結果を出していないレオンにノーマはイヤミを言う…
正しくは
「チャイナタウンにあるペットショップの主に、ずいぶんと入れ込んでいるようで」
…ノーマ、やっちゃいました★
「ペットショップにあるチャイナタウンの主…」
…あっ。
これも言い直すしかないのできっぱりと言い直しました★ちゃんちゃん★
そして…この回は、レオンのヤン毛がたくさん舞台上に落ちてました。
さすがにヤン毛伸ばせないのでつけ毛を作ってつけてたのですが…ぱさ〜、ぱさ〜〜、と、動くたびにたくさん…笑。
「皆に迷惑をかけてしまった」、と、レオンのテンションは終始落ち気味だったそうです。ジーザス。
3月18日(土)・19時開演(3)
多分この回が一番台本通り(笑)&役者的にはテンション高めで終わってから満足度ナンバーワン★の回だったのですが…
終わってみたら、他の回はアンケートの回収率、かなり良いのに…この回だけアンケートの回収率がものすごい悪かった。
…それって…?笑
この回はレオンが変な訛りをたくさん出してました。うん、変だった…。
一緒に出てる人が笑うのを我慢するのが大変だったくらい変だった…。
ソデの中でも皆が無言でツッこんでました。
訛りは文章にしてもなかなかお伝えできないのが残念。笑。
が、思い出に一番すごかったやつを書き残しておきます!
「やつはたまたま好みのタイプってだけだろう?」
…たまたまが…恥ずかしい発音になってました…。微妙に語尾の「だろう」も変な外人みたいだったよ、レオン…。
「いや〜、ホラ、ちょっとは下ネタもいれないとね!?」…レオン・談。
…いやいや、入れなくていいです!
そして、セリフの言い忘れがひとつ。
…スージー。
キャサリンがブランカに噛まれてその後和解する場面。
スージーのキメセリフ。
「私は世界一の母親になるわ…」
………を、言い忘れました★
これを言わずに「さ、行こう」と、普段言ったことのないセリフを口ずさんで、はけていきましたとさ★
キャサリンと二人で今回はなかなかいい「会話」が出来た、と満足していたスージー。
スージーはこの事実を第3話の冒頭、ジョージが死んだあたりで思い出したらしい。
ちなみにソデで出番待ちながら観ていたDは「アレッ、世界一って言ってない。でもいいテンション。ママ、ノッてるんだな★」と、ご満悦で観てました。笑。
「言い忘れたことに気づいた瞬間、衝撃のあまり今すぐ舞台に出て行ってキメセリフを言いたい衝動にかられました」…スージー・談。
出て行っちゃダメですよ!笑
3月19日(日)・14時開演(4)千秋楽です★
とうとう最後の回です。
朝に集合したときに演出のユウジさんは言いました。
「皆、やり残したことはないかー!?」
…というわけで、この回だけ他の回と違うことをたくさんやってます★まさに舞台はナマモノ。
@曲が増えました。第1話の冒頭でDが登場する場面、それまで無音だったのですが、曲を背負うことに。
音響&作曲のガブが急遽、メインテーマ「紅燈」をアレンジして曲を作成。すげえ!
A第2話の冒頭、アレックスの登場シーン、登場する場所が変わりました。
闇の中、レオンとすれ違って登場、だったのですが、この回だけ客席から舞台上に飛び乗ってます。
高さが1メートル弱ある舞台に片足で乗ってしまえるのは、長身で脚の長いアレックスだからこそできる技。
午前中に一生懸命舞台に乗る練習をしてたら、ちょっぴり股関節をいわしたそうです。やりすぎ注意!!笑
…そして、アレックスが客席からになったことを、その場に出てるD(この時の役はアレックスに血を吸われて死ぬ「Dぽい人」)は知りませんでした。
というか、違う場面で客席から登場すると勘違いしてたので…「アレックスが出てない!どうしよう!」と闇の中で内心焦っていましたとさ〜〜
ちなみに他の役者(ノーマだったかな?)もDと同じ勘違いをしてたので、
舞台上にアレックスがいないのを見てあわてて楽屋のほうまでアレックスを探しに行ってたそうです。笑。
B天がレオンを抱きついて止めることになりました。
ジョージが撃たれてレオンが犯人を撃とうとするところを手かざしで止めていたのですが…抱きしめて止めることになりました。
Cジョージの出番が一場面増えました。
エピローグ、ジルが旅立とうとするレオンと会話する場面。ここにジョージが残像として登場することに。これによってせつなさ倍増★
演出の指示で大きく変わったのは大体こんな感じでしたかね。
あ、アレックスの登場はアレックスが冗談で言ったのが採用されたのですが。笑
他は、役者がいきなりセリフ増やしたり動きを変えたりアドリブしたりと役者の細かい遊び(やり残し?笑)がたくさん入りました。
ちなにみジョージがレオンに銃弾の痕を見せようとする場面、銃弾の痕の形が毎回違うのですが(笑)、
この回は「Happy birthday」でした。そう、この日はジルの誕生日だったので★
ちなみに一回目は星座の形、二回目は男の勲章、三回目は2ドルでした★
……さて、最後だからって間違いが無いわけではありません。笑。
さりげ〜〜に他の回も地味〜〜にセリフ間違ってたジル。最後に派手にキメました★
いや、観てる方にはわからないようなセーフレベルなのですが。
レオンは原作でも「カンがかなり良い」ことで有名です(?)。しかし…
「あなたのカンも、今回は鈍ったようね」を、
「あなたのカンは、今回も鈍ったようね」て言い切ってました。
…これっていつもカンが悪い人じゃ!?日本語って難しい…。笑
…実はさりげに全部の回、レオンをカンの悪い人と言い切ってたかも!?
そして、
「確率の低い可能性のひとつにすぎないわ」
を…
「可能性の低い確率の……唯一の情報にすぎないわ」
…セーフ!なんかよく考えたら意味不明だけど・長いけど・セーフ!
聞いてた皆がソデで「セーフ」してました。笑。
あとは誰か何かやってたかな〜〜???
とりあえずこんなものでしょうか。
4回とも、誰も出遅れたりセリフぶっとんだり転んだり(Dはむっちゃシリアスなトコで裾踏んでコケかけたことはあったけど…)もなく、
無事に公演は終了いたしました★
レオンが転がるアクションのせいですりむいたか、低温火傷かで密かに膝から血だしてましたが…。
今回は第4回公演にしてひめりんご史上最高のひめりんがー(キャスト&スタッフ)人数&観客動員数&高評価をいただいた公演になりました!!!
笑いの絶えない4・5日間の公演期間。
第4回公演組も、最高の仲間たちになりました★
この公演に関わってくださった全てのキャスト&スタッフの皆様、関係者の皆様、
再度作品をお貸しくださった上に初日は花を贈ってくださった原作の秋乃茉莉先生、
関西圏の皆様は勿論、東京、名古屋、岐阜、福井、石川、福岡etc、遠方からもこの舞台を観るために足を運んでくださった、たくさんのお客様、
観にはこれなくともこの公演を応援してくださった皆様、
すべての皆様に感謝をこめて。
ありがとうございました!!!